ドライアイとは


涙の分泌量が減る、量は十分でも涙の質が低下することによって、目の表面を潤す力が低下した状態をドライアイと呼びます
ドライアイは只の『目の乾き』ではなく、涙液の減少あるいは質的な変化により目の表面に障害を生じる疾患です。

ドライアイの原因

①過度のVDT作業
コンピューターの画面などを長時間見るためにおこるドライアイです。まばたきの回数は、普通1分間に20~30回ですが、コンピューターの画面を見ると、1分間に5~6回に落ちてしまいます。ひどい場合には1~2分に1回と極端に減る場合もあります。
②乾燥した空気、部屋
③加齢
年を重ねると、特に女性では涙の分泌量や質が低下します
④全身の病気に伴うもの
膠原病、シェーグレン症候群など

ドライアイの症状

☆目が乾く
☆目がゴロゴロする、違和感があったりする
☆痛みやヒリヒリする刺激をともなう場合
☆目が充血する

ドライアイの治療

軽症の場合には、涙液型の点眼薬で十分コントロールが可能です。
重症の場合は涙点(下まぶたをめくると鼻よりに見える小さな穴)にふた(涙点プラグ)をすることもあります。
枠小)涙点プラグ

最近では、体温付近でゲル状に変化するアテロコラーゲンという物質を涙の通り道である涙小管に注入して、涙の排出を抑える新しいプラグが開発されています。ドライアイの治療における涙点閉鎖処置に用いられる涙点プラグです。生体適合性の高いアテロコラーゲンを使用しており、体温によりゲル化する特性を利用して、充填時には液状のため簡単に充填でき、涙小管内ではやわらかいゲルとなり刺激が少なく、かつしっかりと涙点を閉鎖します。