黄斑円孔(おうはんえんこう)とは
ものを見る中心である黄班部に丸い穴(円孔)があく病気です。
最も視力が鋭敏な部分にできるため、大きな影響が現れます。
黄班円孔の原因
眼の中の硝子体が原因になります。硝子体は年歳とともに、しだいに水になって縮んでいき、ある時期になると網膜からはがれます。この時に網膜を引っ張り、円孔を作ります。
60代をピークに、その前後の年齢層の人に多発します。とくに、硝子体の液化が進みやすい近視の人や女性に多い傾向があります。
黄班円孔の症状
見ようとする中心が歪んで見えたり、見えなくなったりします。
完全な穴が形成されてしまうと、視力は0.1前後になってしまいます。
黄班円孔の治療
視力の低下、歪みがひどくなれば円孔をふさぐ手術で治療します。
手術は眼球内部にガスを注入します。このため10日前後下向き・横向きの安静が必要です。
黄斑円孔は、少し前までは治療法がありませんでしたが、今では手術によって、視力を取り戻せるようになっています。